腸過敏性症候群

通勤電車で急に便意をもよおして途中下車してトイレに直行なんてことはありませんか? 過敏性腸症候群は、下痢と便秘を繰り返す症状が特徴ですが、病院で検査をしても異常が見つからないことが多いのです。でも、いつもトイレの心配をしていなければならないのは、とってもプレッシャーですよね。ここでは過敏性腸症候群の症状を緩和する方法をご紹介します。

生活習慣が“過敏性腸症候群”の原因になることもある

病院で検査をしても異常は見つからない過敏性腸症候群。その原因のほとんどは精神的なストレスです。下痢と便秘を繰り返す人や、下痢を繰り返す人など症状の違いはありますが、いずれもストレスによって自律神経がバランスを崩し、腸の動きが強くなったり弱くなったりすることで症状が起こります。神経質な人や真面目で完璧主義の人は、過敏性腸症候群になりやすいとも言えますが、生活習慣によって症状が引き起こされることもあるのです。例えば、コーヒーやアルコール、タバコなどの好きな人や、刺激のある食べ物や飲み物が好きな人は、腸の働きが乱れやすいということができます。

症状の緩和の第一歩は不摂生を見直すことから!

しっかりと睡眠を取って自律神経のバランスを取り戻すことが、過敏性腸症候群の症状を緩和する第一歩です。精神的な負担はできるだけ避けてストレスを溜めこまないようにすることも必要です。でも、過敏性腸症候群であるということは、やはり腸の働きが弱っていること。腸の負担を最小限にする努力も必要なのです。これから夏に向かって冷たい飲み物が飲みたい季節になりますが、がぶ飲みは禁物。夏でもできるだけ常温の飲み物を飲んだ方がいいのです。もちろん暴飲暴食は控えましょう。

しっかり食べたいのは“水溶性食物繊維”を多く含む食品

過敏性腸症候群で悩んでいる方におススメしたいのが水溶性食物繊維です。食物繊維には水溶性と不溶性がありますが、水溶性食物繊維は水に溶ける性質があるのが特徴。腸内の善玉菌のエサになるので、水溶性食物繊維を多くとることで、腸内環境を整えることができるのです。水溶性食物繊維が多い食品は、海藻やキノコ類、山芋、コンニャク、納豆などです。フルーツにも多く含まれているので、毎食後にフルーツを食べるようにしてもいいでしょう。水溶性食物繊維には血糖値の急激な上昇を抑える働きもあるので、ダイエットにもなり一石二鳥ですよ。

writer:岩田かほり

via:ガジェット通信